どうでもいい、最近のお話 ”ジム・ジャームッシュ”

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台風ニュースで明け暮れた一日。進路がそれ神戸はそうでもなかったが、そうそうに帰宅し、まだ見ていなかったジャームッシュの 「COFFEE&CIGARETTES」を観る。
この人の独特なへんな空気感は観る度ごとにヤミツキになる。映画は起承転結のない会話劇だが、タバコの煙とコーヒーとさまざまな登場人物が白黒画面によく映えている。
友人だった故西田明夫氏も6年前に自身のブログで「COFFEE&CIGARETTES」を語っている。(彼は毎日綴るブログは15分以内で書くと云っていた。 しかしながら簡潔、明解、知的だ 。)

2006-09-04
■ COFFEE & CIGARETTES

「COFFEE & CIGARETTS」を観る。
映画の主役はコーヒーとタバコ。
コーヒーとタバコさえあれば、 人生なんてなんとでも
なる・・・と、 そう思わせるような映画ではある。
第一話の「STRANGE TO MEET YOU」では 「CAMEL」、
第三話の「SOMEWHERE IN CALIFORNIA」では 「MARLBORO」、
第六話の「NO PROBLEM」では 「CAMEL LIGHT」・・・と、
前編にわたって様々な種類のタバコが登場する。
映画は十一の短編を並べたオムニバスだが、 特に、
第十一話の「CHANPAGNE」は素晴らしい内容の物語であった。
二人の老人が紙コップに入ったコーヒーを飲んでいる。
一人の老人が、 「耳を澄ませば、マーラーの『私はこの世に捨てられて』が聴こえてくる」 「美しくて悲しい曲・・・」、と言う。
まさしく、二人はこの世に捨てられた存在であると、画面は告げている・・・。
一人の老人が、また言う。
「このコーヒーをシャンパンと思おう」 「人生を祝うのさ」 「乾杯しないか?」
もう一人の老人が問う。 「いったい何に?」
老人が言う。 「1920年代のパリの街に」 「ジョセフィン・ベーカーとムーラン・ルージュに」・・・・。
胸がグッと熱くなる。 いい映画だった。
「ジョセフィン・ベーカー」「ムーラン・ルージュ」
「ロートレック」 「ピカソ」「藤田嗣治」「ユトリロ」
「ローランサン」「ルソー」 「シャガール」
「ブラマンク」「モディリアーニ」「アールデコ」・・・。
俺も1920年代のパリに生きていたかった。
by mokuba-kobe | 2012-06-19 23:56